生産工程
鋳物ができるまで
鋳造とは、金属を溶解させて液状にし、それを鋳型(砂型)に流し込み同じ形状の物をつくる加工法です。金、銀、鉄、銅、アルミ等、金属なら大抵のものは鋳造することが可能です。例をあげると、各種エンジンから自動車、船、機械部品、アルミサッシ、電線、日本三大仏、更には虫歯の冠も鋳造でつくられています。ここでは、鋳物が出来上がるまでの工程を、具体的にお見せいたします。
原料
鋳物の原料となるスクラップ(新断バラと呼びます)銑鉄 です。厳選された自動車部品などのプレスの端材を使用しています。
原料イメージ
溶解 鉄の原材料を溶かし、成分調整を行います。
溶解イメージ
計量された新断バラと銑鉄を投入し通電します。その後、戻り材と呼ばれるものを投入します。カーボン・シリコン等も配合していきます。 全ての材料が溶かされ湯の完成です。温度は1500度にもなっています。
注湯 砂型に溶けた鉄を流し込みます。
注湯イメージ
取鍋と呼ばれる器に移し、生産ライン(砂型)のところまで運び、砂型※に直接湯を入れていきます 。湯を入れた後、冷却が始まり、徐々に冷やされていきます。
砂型をつくる、自動造型機
解枠・脱砂・仕上げ
鉄が固まったら鋳物をバラし、ショットをかけ、表面の砂を完全に取り除き、不要な部分を取り、欠陥をチェックする。細かな部分を削って磨く。
解枠・脱砂・仕上げイメージ
ラインから出た製品は、まだ余分な砂が付いている状態です。この後、ショットと呼ばれる機械に入れ、余分な砂を落とします 。砂を落とし製品が出来上がりましたが、まだ湯道(バリ)と呼ばれる赤の部分 が製品に付いていますのでこれを切り離し、バリを仕上げて完成です。
完成
完成イメージ
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